ルナと月明かりの花
作業の手順
Pre-Production
(プリプロダクション)
作業を始める前にメンバーの意見を聞きます。「どんなアニメが好き?どんなアニメを創りたい?」と聞く更に皆の作品を観ます。
そして、作品の雰囲気や方向性を工夫します。
僕のやり方は色んなアイデアを出して、メンバーと一緒に方向性を決めます。
Concept
(想定)
想定を考える間に色んな物語やデザインを出します。そこから想定等をはっきり決めます、何を重視するか、どんな雰囲気を創るか?
今回の場合は想定約10個を出しました。
デザイン、彩色、アイデアのあらすじを書いて、グループに見せます。
Character Design
(キャラクターデザイン)
想定を決めたらメンバーで最もキャラを描くのが上手な人に主人公に描いてもらいます。
一番想定の雰囲気に近づいてる人のデザインが選ばれます。その絵柄を元にして、作品の彩色や絵柄等を工夫します。
Storyboard
(絵コンテ)
絵コンテはシナリオを元にして、自分で工夫します。作品のアングルやペースやそれぞれのカットの合成などを考えます。
アナログで描いて、絵コンテや仕上げの担当に渡して、デジタルで仕上げてもらいます。
自分個人的にはこの段階では時間を測りません。
Backgrounds
(背景)
絵コンテが完成したら、背景の担当と背景を創ります。
僕はアングルを工夫する担当をなので、背景の下書きやパース等をまず書いてそこから背景の担当に任せます。
彩色と背景の担当は同じ方です。
Video Effects
(撮影効果)
この作品では効果が特に大事だったので、撮影担当とプリープロダクションの時に色んな効果を工夫する必要がありました。
蛍の効果が作品の独特なポイントでした。
Production
(演出)
演出の準備ができたら、制作のグループを三つに分かれます。
作画、彩色グループ
撮影、編集グループ
音響、音楽グループ
皆は締め切りやスケジュールの期限を守りながら作品を完成させていきます。
制作調子によりスケジュールは変わります。
作画、彩色
僕はまず絵コンテを見ながら、様々なシーンの原画の下書きを描きます。
他の作画の人が原画を描くこともあります。
下書きを描いたら、仕上げ担当に任せて、原画の仕上がりや中ワリを描いたりします。
カットの作画が完成したら、彩色のチームが色を加えます。
撮影、編集
カットを準備できたら、撮影のチームが効果を加えます。
ルナの作品は特に蛍や流れ星等の効果が中心となりました。
資料、カットや音響等を集めたら僕がPremiereで全部を合わせます。編集の段階では作品の雰囲気やペースを工夫します。
この作品は特にゆっくりして、子供向けのファンタジー作品にしたかったのです。
音響、音楽
音響とBGM等はフリー素材を使っていません。
全部もとから作りました。
音響は自分の口から、または周りにあったものを録音して、Auditionで編集して、音響を作れました。
ルナの声の演出は知り合いの声を録音しました。出してる声は全部で三回録音しました。レイヤーに分かれて、低い、普通、高い、ファンタジーの人物みたいな声を創ってきました。
BGM はヨーロッパでの音楽家の友達と一緒に工夫しました。僕は雰囲気を説明して、参考を見せて。そこから彼は10個サンプルを作ってくれました。
そのサンプルから二つを選んで、BGMの構造や音質を一緒に工夫しました。
音を編集した時はファンタジーの森にいたような気持ちにさせたかったのです。
ありがとう
ございました。
ルナを楽しんで見てくださってありがとうございました。
「奇跡を願うと…いつか来るだろうね。」